最近では副業をしているサラリーマンが増えてきました。会社に在籍していれば自動的に昇級があった一昔前とは違って現代の日本ではなかなか給与は増えません。給与が増えないどころが減ってしまう方もいれば、自主退職を促されて職を失ってしまう方さえいます。そんな現代において政府も副業を推奨しており、テレビ番組やインターネットでも副業の特集が組まれるほどの盛り上がりを見せています。
副業といってもさまざまなビジネスがありますが、その中でも人気なのが個人輸入転売です。しかし、個人輸入転売がおすすめと言われても税金の計算とかわからないという方も多いかと思います。特に海外から輸入することになるので関税がかかわってきます。これまで海外に行ったこともないので関税にかかわることなく生活してきたという方も多いでしょう。そこで今回は、関税を簡単に計算できるツールとその特徴や簡単な使い方をご紹介します。
関税計算は難しい
副業で個人輸入転売を始めようと思っても、普段日本で生活していれば必要のない知識である関税が1つの壁となることでしょう。そもそも関税とは何かわかってないという方も多いのではないでしょうか?まずは、関税について簡単に解説していきます。
関税とは
関税とは海外から商品を輸入する時に発生する税金です。関税は商品ごとに決められています。商品を輸入しようとする人が輸入する国の関税を支払うのです。関税の税率はさまざまであり、輸入目的、輸入先の国、品目、自由貿易協定の有無などによって変化します。
関税はいつ支払う?
関税を支払うタイミングは、配送業者が自宅に商品を届けた時です。ほとんどの場合は配送業者が建て替えて配送時に代引きのような方法で支払う形になります。FedExを代表する一部の業者は建て替えの請求が数日経ってから投函や郵送されてくることもあります。このような場合にはコンビニや銀行振込で支払うことができるのです。
関税っていくらくらいかかるの?
まず、関税は1回につき課税価格が1万円以下の商品を輸入する時には免除されます。しかし、関税免除の対象外となる商品も存在しています。たばこ、酒、革製のバッグ、タイツ、パンスト、スキー靴、ニット類、革靴、手袋などが関税免除の対象外となります。それらを輸入する時には課税価格が1万円以下でも関税を支払う必要があります。
課税価格とは、海外での小売価格に0.6をかけた価格です。これが1万円以下だと関税は免除されます。つまりは、海外でも小売価格が16,666円以下であれば関税は免除されるということになります。
支払う関税の金額は課税価格×既定の関税率によって決まります。既定の関税率は国や輸入する商品によって変わるため、自分が輸入したい商品や国の関税率を覚える必要があります。さまざまな国と商品の組み合わせがあるので調べるのはとても労力がかかることです。しかし、関税計算ツールを利用すれば簡単に自分が輸入したい商品の関税を知ることができるのです。
参考記事:
おすすめ関税計算ツール3選
関税の計算を電卓だけ行うというのは初心者には無謀な話です。しかし、インターネットで検索すれば無料で利用できる関税計算ツールがたくさんでてきます。たくさんあるのであれば、どの関税計算ツールが使いやすいのか気になりますよね。そこでおすすめ関税計算ツール3選をご紹介します。
HUNADE
こちらの関税計算ツールでは輸入価格が20万円以下の時に利用できる少額輸入貨物の簡易税率を計算することができます。この関税計算ツールのポイントとしては個人使用目的の輸入関税であるため、海外小売価格×0.6×簡易税率区分で計算されている点、為替レートは1USDが110円で固定されている点です。簡易税率を使用してすぐに自分が輸入したい商品の関税額がわかるので非常に便利です。
keisan
こちらの関税計算ツールは複数の商品の関税を一度に計算することができます。為替レートも変更できるため、どの国で輸入する時でも関税を簡単に計算することが可能です。
関税くん
こちらの関税計算ツールでは商品の海外での小売価格、商品の品目を選択するだけで関税を計算することができます。また、関税だけでなく、消費税も同時に計算してくれるので消費税が気になる方は要チェックです。
おすすめ関税計算ツールの特徴
おすすめの関税計算ツールを3つご紹介しました。今度はそれぞれの特徴をご紹介します。
HUNADE
こちらの関税計算ツールの大きな特徴は最大5つの商品の関税を同時に計算できる点です。また、関税と同時に消費税も計算されているのも使いやすいポイントの1つといえるでしょう。関税の計算で一番ややこしいのが関税率の選択ですが、こちらの関税計算ツールでは細かく設定されているので簡易的といいながらもかなりの精度で関税計算が可能になります。
例えば、アパレル商品を輸入したいとします。どれも衣類というカテゴリーになりますが、衣類の中でも関税率は変わってきます。しかし、こちらの関税計算ツールでは衣類1(ニット類、ポロシャツ、タイツ、コート)、衣類2(プルオーバー、ズボン、ブラウス、ブレザー、手袋、ブラジャー)のように自分が輸入したい商品がどの関税率になるのか簡単に選べるようになっています。初心者の方でも迷うことなく、関税率を選択できるので精度の高い計算が可能になります。
また、スマートフォンで利用することはできますが、最適化されていません。パソコンから利用するのが無難でしょう。
keisan
こちらの関税計算ツールは最大3つの商品の関税を同時に計算することができます。為替レートも変更できるという点が他の関税計算ツールとは違う点です。単価、数量、関税率の3つを入力すれば計算可能です。しかし、関税率を調べなければならないため関税率を把握していない方にも難しいでしょう。今回、紹介した関税計算ツールの中でも最も簡易的な計算ツールです。スマートフォンにも対応しているため関税の計算に慣れてきて、スピードや手軽さを優先したい方にはおすすめです。
関税くん
こちらの関税計算ツールは、商品の海外小売価格を入力して商品の種類を選択すれば関税と消費税を計算してくれます。商品の種類も税率と具体的な商品種類を表示してくれるため自分の輸入したい商品の関税率を覚えていなくても利用することができます。一度の計算できるのは1つの商品のみとなりますが、スマートフォンから利用することができるという手軽さがあるため、あまり気になりません。気になったらすぐに調べることができて商品の種類の選択も簡略化されているので初心者の方はこちらの関税計算ツールを利用すると良いでしょう。
まとめ
個人輸入転売をしようと思っても、関税のややこしさから二の足を踏んでいるという方も多いのではないでしょうか?しかし、関税も慣れてしまえば簡単です。無料で利用できる関税計算ツールを積極的に利用していけば、個人でも問題なく個人輸入転売は可能です。
税理士など専門的知識を持った人にサポートしてもらわないと不安という方もいるでしょう。しかし、初めはこれらの無料ツールを利用して、徐々に利益を出せるようになってさまざまな商品を扱うようになったらその時点で初めて税理士に相談すれば良いのです。初期費用をかけ過ぎると個人輸入転売で利益を出すのは難しくなります。まずは、今回紹介した関税計算ツールを利用して個人輸入を行ってみましょう。